心の灯火

a message for you 〜聖書への手引きとしてお役に立てれば幸いです〜

イエスは、今をご覧になっていた?

 

それを当時の人たちは、どれだけ理解していたか。聖書を読むと、弟子たちは、余りにも理解できない場面が多く出てくる。

 

今だから言える?それは、キリストは、今を見て宣教活動をされていたとーーー。

 

もちろん、この世の終わりを予言しているのだから、そんなの改めて言うまでもない、と思われるかもしれない。でも、想像してみて欲しい。それが、どれほど壮絶だったことかを。

当時の人達に、それを理解できるはずがない。

 

キリストは、様々な奇跡を行った。予言も的中させた。人々は、「神以外、誰がこのような技をお示しになられるか」、と恐れ驚き、イエスを信じた。

 

これだけなら、後に偽預言者が出てきて、このような技を行い、人々を惑わす余地も出てくるのでしょう。だからイエスは、「それにも気をつけなさい」と忠告している。

 

また、奇跡を行っても、「それは、あなたの信仰がそうさせたのです。」と言い、「このことは、誰にも言わないように」と口止めをしている。

 

奇跡と言っても、そういった信仰心によるものだけではなく、病気を癒す、突風を鎮める、悪霊を追い出すなど超自然的な技も行っている。これは、三位一体(父なる神とイエス、そして聖霊)によるものだと言う。「私は自分の思うままに言っているのではない。全て、聖霊によって行っているのだ」とも言っている。

 

エスは、大体三十歳くらいから十字架につけられるまでの三年間、宣教活動をされた。その間、ずっと大勢の信者を連れて、野宿をしながら、イスラエルの町や村を旅してまわった。

 

洗礼者ヨハネによって、「この人こそ、神の子羊だ!私は、この方の履き物のひもを解く値打ちもない」と宣言され(ルカ第3章/マタイ3:1-12/マルコ1:1-8)、そのことにより、多くの人々がイエスに従うようになった。

 

エスはこの他、たとえを用いて様々な教えも説き、予言した。その予言は、ずっと先、”この世の終わり”までも予言している。この世とは何か?

 

いつの世も終末思想というのは現れる。少し前ならノストラダムスの大予言などがいい例でしょう。イエスは言われる。「今の時を見分けよ」、そして、「いちじくの木」のたとえ(ルカ21:29-33/マタイ24:32-35/マルコ13:28-31)がある。終末の徴として、「戦争や暴動が起こり、民は民に、国は国に敵対しーー大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる」ーー。そして「イチジクの木」たとえでは、

 

「イチジクの木や、他のすべての木をみよ。葉が出始めると、それを見て、既に夏の近づいたことがおのずと分かる。それと同じように、あなた方は、これらのことが起こるのを見たら、神の国が近づいていると悟りなさい。はっきり言っておく(英語訳では、Remember that となっている。「覚えておけ」または「忘れるなよ」と言ったニュアンスか)、すべてのことが起こるまでは、この時代は、決して滅びない。天地は滅びるが、私の言葉は決して滅びない」ーーー。